
コロナ禍に安定した職場を離れた友人のコト
コロナ禍において、生き方・働き方を見直している方が増えています。
私はフリーランスなので、やっぱり組織に所属した方が良いのか…なんて事を思う日も多々あるわけですが、一概にそうも言えないみたい。
というのは、最近私の友人が正社員のポジションを自ら手放したのです。
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「会社、辞めることにした」
と、昨晩友人からメッセージが届きました。
コロナ以降、彼女の職場では日常生活や健康状態に関する報告義務がどんどん増して行き、従業員のプライベートに関する規則のような物まで生まれていたようです。
業務そのものと言うより、そうした会社の体質に関して彼女はずっと悩んでいました。
「ああ、やっぱり辞めることになったかー」
と、私は思いました。
実は半年くらい前、別の知人に関しても似たような話があって。
曰く、感染対策や社員の生活に関する管理が厳格すぎて、私生活にもストレスを感じるようになったため、辞める事にしたと。
二人はどちらも正社員。しかもコロナの影響を受けづらい業種の企業に勤めていました。
そこだけ切り取れば、安心・安定の職場だった。
フリーランスのこちらとしては羨ましい限りだったのですが、もう本当に耐えきれないところまで来ていたのでしょう。
職場の体質、自分との相性がわかりやすくなってきた
コロナ以前でも、転職・退職の理由の上位には必ず職場環境がありました。
会社の風土や体質、人間関係が自分と合うかどうか。
企業が生き残りに必死な今、その程度は以前よりずっと知覚しやすくなっていると思います。
何をどれだけ管理するのか。それはなぜか。
何にどれだけ危機を感じるのか。それはなぜか。
会社を守るため?従業員を守るため?
毎日職場に身を置いているうちに、そうした事が体感としてわかる。
結果として、社会的にどれほど恵まれた職場であっても辞めたい、という気持ちがでてくる事もあるのでしょう。
悪いケースを先に出してしまいましたが、この環境下で、会社の従業員に対する信頼や愛情を改めて感じた、この企業に勤めていてよかった、という事例ももちろんあります。
私のお取引先のほとんどは、リモートワーク等で安心してお仕事できるような環境を用意してもらっているようです。
相手がリラックスしてお仕事されてると、zoom越しにお話しててもなぜかわかるんですよね。
職場という宗教に入信していないか
話が少し変わりますが、ワクチン接種に関する考え方の違いも話題になっています。
家族で意見が異なる。パートナーで異なる。
そして職場でも異なる。
会社の方針レベルで何かしら打ち出され、それが自分の考えと相反する場合、どんなに仕事が好きでももう、職場での居心地は悪くなってしまいますよね。
そしてもっと心配なのは、会社の決定だから自分はとにかく無条件でこっちに従おう、という思考回路。
反対意見を抱えて組織に所属するのも辛いけど、言われるがままに振る舞うのはそれ以上に危うい。
コロナ禍での振る舞いや、ワクチンへの考え方。
広義では、働き方や生き方に対する考え方。
自分の意見を持ってますか?
それ、本当に自分の意見ですか?
フリーランスは無所属
その点、フリーランスはいつも一人きりです。
良くも悪くも、そうした大きな流れに接する機会がそもそもありません。
そうして日々、様々な職場、ご担当者様と断片的に時間を共有します。
だからいろんな職場があって、いろんな考え方があることが本当に実感できるんです。
A社のスタンダードは、B社の真逆を行ってるなあ、とかね。
正誤の話ではなくて、多様性の話です。
無所属だからこそ自分の意見を持つ力が大事
自分の意見を持つ。
コロナ禍に関係なく、自由に生きていこうと決めたなら、自分で都度選択をしていく必要があります。
案件のご相談をいただいたら、希望のスケジュールや報酬について率直にお話ができないといけない。
希望が通るかというのは、また別の話です。
「どのくらいのスケジュールがあれば完成できそうですか?」
「そうですね…逆にどのくらいまでにリリースしたいとお考えですか?」
こうした日本人らしいやりとり、私はやりません。
最初は勇気が要りましたが、練習しました。
社会のスタンダードが変わって、それぞれが今後の生き方を考えなくてはいけなくなっています。
お勤めがいいとか、フリーがいいとか言ったお話ではありません。
自分の意見を持って、それに見合った環境を選択できるかという話です。
もちろん、現状維持というのも一つの選択です。
ちなみに前述した二人は、次の職場に対する見通しが一切経たないまま退職を決意しました。
こんな状況の中でも、慣れ親しんだ環境から離れる勇気を持った彼女等を、私は尊敬します。