
Webデザイナーに資格は必要ありません(私も持ってません)
Webデザイナーになるのに資格を取得しておいた方が有利なのか、何の資格が必要かという質問をいただきますが、私の回答は一貫して「必要ありません」です。
私も何ひとつ持っていませんが、フリーランスのWebデザイナー、講師として今日まで問題なくやって来れています。
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Webデザインの関連資格ってそもそも何がある?
そもそもWebデザイン関連の資格って何があるんでしょう?
私もよく知らないので、今回初めて検索してみました。
ざざっとこんな感じでしょうか。
・ウェブデザイン技能検定
・Webデザイナー検定
・Webクリエイター能力認定試験
・HTML5プロフェッショナル認定資格
・Photoshop®クリエイター能力認定試験
・Illustrator®クリエイター能力認定試験
・色彩検定
名前こそ聞いた事があるものがいくつかありますが、内容は全くわからないです。
イラフォトの試験なんてのもあるんですね。
私の周りに、資格コレクターは一人もいません
制作者として講師として、現場やスクールでたくさんの同業の方とご一緒してきましたが、私の知る限り資格コレクターみたいな人は一人もいませんでした。
多少はお持ちの方もいらっしゃったかもしれませんが、少なくとも周りはそれを知らない。
所持していることで役職や昇進に繋がるような風土なら、もう少し話題に登ったり、何より私自身が積極的に取得に励んだはずですので、やはり資格の重要性は低い世界ということなんですよね。
案件・求人情報に資格に関する記載などない
求人やクラウドソーシング等の募集条件に「〇〇の資格を持っている人」とか書いてあるの、あまり見かけないですよね。
資格はお守り代わり
一方で、教えていたスクールの学生の一部では、就活時期になると資格取得に励む姿も見られました。
動機としては、やっぱり不安で、何かしら安心材料が欲しかったのだと思います。
私も彼らと同じ立場だったら同じ行動を取っていたかもしれませんが、実際、何も持っていなくても内定をもらえた学生はたくさんいました。
資格を持っていても何ら悪いことはありませんが、時間やコストをかけて取得してもそれほどのメリットはないと思います。
この世界は実力重視。どんなものが作れるかが一番大事ですからね。
知識だけ持ってても、それが使えないのでは意味がない
資格について相談をもらった時に私がよく言うのは、「英検1級保持者でも英語が喋れない人はたくさんいるよね」という例えです。
知識だけあっても、それが活用できないなら意味がない。
職業によっては、何かしらの資格を一度取ってしまえば生涯安定、みたいな業界もあるようなので、そうした環境にいる方には理不尽に聞こえるかもしれませんが、私たちの現場はあくまで成果主義。
そして、制作物重視だからこそ学歴や性別、年齢が問われないフェアな世界が成り立っているんです。
講師になってから丸暗記した色彩理論
私はいわゆる叩き上げで今日までやってきたので、資格もありませんし、美術系の学歴も持っていません。
そんな私が専門学校の講師を勤めた、という事実だけでも資格の重要性の低さの証明にはなりそうですが、そこで担当した講義の内、色彩検定関連のテキストを使った授業がありました。
開講数ヶ月前から大急ぎでテキストを読み込んで、講義自体は何とかやり切ったのですが、一通り終えた私の感想は正直「これが何の役に立つんだろう?」でした(ちなみに現在、覚えた内容はほぼ忘れています)
その時点でもう既にフリーランスのWebデザイナーとしてやっていけてましたし、自分の色彩感覚について一度も指摘されたこともありませんでした。
また、この講義の成績が悪くても、ステキな配色のデザインを作れる学生はたくさんいました。
資格なんてこんなもんだよな、と改めて確認できた貴重な経験でした。
Webデザイナーなら作品で勝負
先程の英検の例え、表現を変えると「ネイティブなら英検なんかいちいち取る必要ないよね」という言い方もできます。
本物のWebデザイナーなら、作品だけで勝負できるはず。
過去問などやっている暇があったら、腕を磨きましょう。作品を増やしましょう。
まとめ
- Webデザイナーに、資格は一切必要ない
- クリエイターの資質を証明するのは、制作物だけ
- 資格を増やすより、作品を増やそう
外に証拠を求める必要はありません。
あなたと、あなたの作品だけあれば十分です。