伸びないブログ記事は、これに応えられていないかも【Googleのマイクロモーメント】
自信のあったブログ記事がなぜか泣かず飛ばず…。
そんな時に思い出したいのがGoogleの提唱するマイクロモーメント。
「人はどんな動機を持って検索を行うか」という根本に立ち返ることのできる指針です。
マイクロモーメントに則って記事をちょっと補正するだけで、大人気のコンテンツに生まれ変わるかもしれません。
この記事で分かること
- Googleのマイクロモーメントとは
- マイクロモーメントを意識したブログ改善方法
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人はなぜ検索するのか。Googleのマイクロモーメントとは
マイクロモーメントとは、人が検索したいと思う瞬間(モーメント)の事。
Googleが提唱した言葉です。
参考サイト(英語):The Basics of Micro-Moments
マイクロモーメントは、主に4つの動機から生まれるとされています。
・知りたい(Knowモーメント:I‐want‐to‐know moments)
・行きたい(Goモーメント:I‐want‐to‐go moments)
・したい(Doモーメント:I‐want‐to‐do moments)
・買いたい(Buyモーメント:I‐want‐to‐buy moments)
おおよそ納得ですよね。
私たちが検索する側の時は、マイクロモーメントが潜在的に機能していますが、ブログ執筆側、コンテンツの提供側になった場合は、この4つのモーメントを意識的に活用する事で、ブログ記事を魅力的に見せる事ができます。
4つのマイクロモーメントについて
それではまず、4つのモーメントを確認していきましょう。
知りたい(Knowモーメント:I‐want‐to‐know moments)
「知りたい」という動機は、検索需要として真っ先に思いつきますね。
行きたい(Goモーメント:I‐want‐to‐go moments)
任意の目的地に辿り着きたいという動機です。
電車の乗り換え案内や、特定のお店の検索などが相当しますが、物理的な移動だけでなく、例えば「XXXの公式サイトに行きたい」といったネット上の移動もこれに当てはまります。
したい(Doモーメント:I‐want‐to‐do moments)
何かしら行動したいという動機です。
「チョコチップクッキーを焼きたい」といったライトなものから、旅行に行きたい、ダイエットしたい、転職したいなど、様々なスケールのテーマが考えられます。
買いたい(Buyモーメント:I‐want‐to‐buy moments)
これは分かりやすいですね。欲しいものを購入したいという動機です。
思いつきやすいのは具体的な商品名で検索するケースですが、「天然木を使った国産のダイニングテーブル」のような抽象的な目的も考えられます。
マイクロモーメントをヒントにブログ記事を整える
検索の主な動機となるマイクロモーメント。
ということは、人気のあるコンテンツは、4つのモーメントのうちのいずれかに応えていると考える事ができます。
逆にもしも今、伸び悩んでいる記事があるなら、原因はこんな所にあるかもしれません。
・ブログ記事がどのモーメントにも応えていない
・モーメントに応えているが、わかりにくい記事内容になっている
・モーメントに応えているが、わかりにくいブログタイトルになっている
思い当たる原因、ありましたか?
検討がついたら、これから紹介する方法で記事を整えていきましょう。
ブログ記事がどのモーメントにも応えていない場合
ブログを読み返してどれにも当てはまっていないな〜と感じたら、その記事は削除…では勿体ないので、ここでいずれかに寄せてしまいましょう。
例えば一般的に、日記のようなブログ記事はアクセスが集まりにくいとされていますが、その理由はモーメントに当てはめればカンタンにわかりますよね。ユーザーの検索動機を満たせないから。
けれどその日記に「3ヶ月で◯kgダイエットを目指す30代女性の日常」といったテーマを忍び込ませると、そのプロセスを「知りたい」人の需要を満たせる記事に早変わりします。
読後の相手のアクションを想像する
ブログに適したモーメントが見つかりにくい時は「この記事を読んだ人にどんな反応をして欲しいか」想定する事をおススメします。
分かりやすいのはGoモーメントやBuyモーメントによる「行った」「買った」といった具体的な反応ですが、「笑えた」「安心した」なども立派な反応の一つです。
先ほど日記の例を出しましたが、読んだ相手が爆笑してくれたり、「ダイエット中の人でも、たまには甘いもの食べていいんだよね」なんて安心できたなら、それはもうKnowモーメントへの十分な応えです。
逆にNGリアクションとして意識したいのが「へー」という反応。
仮に記事内容を友人に口頭で話したとして、相手が「へー」しか言わなそうだな、と思ったら、おそらくその記事はどのモーメントも満たせていないので、ちょっと手を加えてあげるといいですね。
モーメントに応えているが、わかりにくい記事内容になっている場合
例えば良い情報をシェアしているブログなのに、文章の組み立て方の事情で個人の感想文に見えてしまっている、などといったケースがこれに当たります。
これには当然本文の手入れが必要ですが、大事なのは文章の結論部分。
「知りたい」であれば紹介した情報のまとめ、「行きたい」であればルートや料金、地図等で完結する等、各モーメントをしっかり意識して最後を締めてあげると、明快な仕上がりになります。
こうして整えた結末から逆算して文中、文頭のバランスを整えていけば、チューニング完了です。
モーメントに応えているが、わかりにくいブログタイトルになっている場合
モーメントを意識したブログに生まれ変わっても、実際に記事を読んでくれる人がいなければ勿体ないですね。
ユーザーさんを招くために、ブログのタイトルもモーメント仕様に見直してみましょう。
方法は簡単。各モーメントを想起させるキーワードを盛り込むだけです。
Knowモーメントに関するキーワード
以下、「XXX」に「知りたい」対象となる言葉を当てはめます。
・XXX とは
・XXX 設定
・XXX 使い方
・XXX 選び方
・XXX 表示されない
上記のキーワードをてにおはで繋げば、「知りたい」にしっかり応えてくれそうなブログタイトルの出来上がりです。
Goモーメントに関するキーワード
こちらはまず「渋谷 スタバ」といったGoの行き先が真っ先にキーワード候補として思いつきますが、
・新宿でWifiと電源が使えるカフェ○選
・ブログのランキングが調べられるおすすめサイト5つ
のように「ニーズを満たせる場所へ案内する」といった切り口でもモーメントに応える事ができます。
また、目線の違う話ですが、いずれは自分のブログがGoモーメントのキーワード(検索される側)にもなりたいですよね。
Doモーメントに関するキーワード
Doモーメントは目的がはっきりしているので、キーワードもわかりやすいです。
・XXX 転職
・XXX 副業
・XXX 結婚
・XXX ダイエット
・XXX 引っ越し
「転職」「副業」など、Doモーメントはワンワードでテーマを伝えられる事が多いですが、反面競合も多いです。
そのためXXXの部分には「30代 転職」「Webデザイン 副業」等、ターゲットを絞り込めるような要素を補ってあげると効果的です。
Buyモーメントに関するキーワード
最後はBuyモーメント。
・XXX 比較
・XXX おすすめ
・XXX 中古
・XXX 100均一
・XXX 無料
XXXは、具体的な商品やサービス名が入る事が多いですが、先述した「天然木を使った国産のダイニングテーブル」ように抽象的な表現にする事もできます。
Doモーメント同様、こちらも競合が多いようであれば、ターゲットの絞り込みを。
例えば記事テーマが「ヘッドセット」だとしても「軽いヘッドセット」や「かわいいヘッドセット」など、何かに特化した紹介ができると差別化できます。
商品名と組み合わせるキーワードですが、「購入」「買う」といった直球ワードはあまり使わないですよね。
代わりに「比較」や「おすすめ」などといった周辺の表現、また「100均で揃えられないかな」「何なら無料で賄えないかな」なんていう心理を拾ってあげると、効果的な仕上がりになります。
書きたいコトも、相手の目線も諦めない
マイクロモーメントに則るとは、自分の表現したい事を相手にも楽しんでもらえるように書くという事です。
相手を思って、自分の書きたいコトを我慢しようという事ではありません。
もちろん、自分の好きなコトだけを書くという事でもありません。
友達とおしゃべりする時、自分の好きな事を話してはいるけど、わかりやすく情報を共有しようとか、オチをつけて笑わせようとか、元気づけようとか、何かしらの心配りをしてますよね。
同じように、ブログでもちょっとした気遣いを加えてあげればいいだけです。
また、さらなるステップとして、コンテンツを上手く演出してあげるのもオススメです。
例えば「転職してWebデザイナーになる方法」よりは「未経験から3ヶ月でWebデザイナーに転職する方法」の方が具体的な情報を得られそうな印象を受けます。
このような「看板」を掲げるには、もちろん内容が伴っている事が大前提ですが、ブログ記事の持っている個性や魅力を見つけて、モーメントと上手に絡めてあげると、一層魅力的なコンテンツに見せる事ができるので、試してみると面白いですね。