
オフラインスクール(通学制)で学ぶWebデザイン【独学/オンラインと何が違うの?】
Webデザインの学習方法が多様化してきています。これからWebデザイナーを目指そうという方、選択肢がありすぎて迷っちゃいますよね。
とはいえ、その特徴を仕分けるとおおよそ独学、オンラインスクール、オフラインスクールの3択になると思いますが、一番ハードルが高く感じるのは通学制のオフラインスクールではないでしょうか。
「オフラインスクールではどんなカリキュラムで学習するんだろう?」
「独学/オンラインスクールに比べて、手厚い学習環境が整っているのでは?」
オフラインスクールが気になる方、講師経験者の私がその好奇心を満たします。
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オンラインスクールより学習期間が長めの場合も
オフラインスクールにもいろいろありますが、オンラインに比べると在学期間が長めのスクールも多数存在しています。
就学期間が長いほど、在学中に消化する課題の数も多くなります。
例えば私がスクールで担当していたレッスン(1年間)でも大小合わせ、15〜20くらいの課題が出ていたような気がします。
ピアノやお絵かき同様、Webデザインも反復練習で習得していくものです。課題が多ければ、それだけスキルアップの機会が得られるということにもなります。
課題数が多い場合、確実に作品が増える
そうして在学中に制作した課題は、当然そのまま自分の作品になります。
学習終盤には、副業や就職・転職に向けたポートフォリオの準備が始まりますが、制作時期になって掲載できるような作品がない、作品点数が足りないなどということはオフラインスクールではまず起こらないはずです。
一方、独学や短期のオンラインコースの場合は、自主的に作品を増やす努力が別途必要になるかもしれません。
自分でお題を考えて制作に励めばいい話なんですが、この辺り、自己管理という意味で結構難しいんですよね。
課題制作期間が長い
私の勤めたスクールでは、1つの課題にかける時間も長めでした。1つのサイトを作るのに体感で2ヶ月程度あった気がします。
といっても、期間中ずっとHTMLをいじり回しているということではありません。ターゲットやコンセプト設定、サイトマップの計画等、実制作の土台作りのための時間がしっかり取られているんです。また、そうした事前構想の過程を一つの課題とカウントする事もありました。
個人的には、こうした勉強も大切だと思ってるんですが、短期間のスクールだとどうしてもスキップされてしまうのは、致し方ないですね。
また、オフラインのスクールでは同時進行で別の曜日・時間に別の講義が入っていることも多いです。そちらはそちらで課題が出るので、全体的なバランスを取る意味でも、それぞれの課題期間を長めに取っているという事情もあると思います。
教養的な学習がある場合も
複数レッスンが同時進行される場合があると先程お話ししましたが、その中には色彩理論やデッサン、パソコンやインターネットの歴史と言ったようなものもありました。
これらは直接実務には役立たないかもしれませんが、他では受講の機会が得にくい、価値ある内容だと言えます。
また、学問としてのデザインやIT概論をきちんと学びたいという方には、魅力的なのではないでしょうか。
講師から手厚いフィードバックがもらえる
オフラインスクールでは、わからないことやつまづいた点を直接講師に尋ねて、一瞬で解消することができます。
個人的には、これがオフラインスクールの一番のメリットだと思います。
一生懸命な学生が、レッスン時間外に講師室まで質問に来てくれて、なかなか帰宅できない反面嬉しかったなあ、なんて、今ではいい思い出です。
独学の場合、ソースコードのエラーやアプリケーションの操作ミス等を自ら解消していかなくてはいけないので、この辺りちょっと苦労するかもしれません。
オンラインスクールに関しては、質問できる環境が整えられている事が多いですが、尋ねたい内容を文章やスクショで正確に伝える必要があったり、月々に質問できる数や、講師とコミュニケーションが取れる時間に制限が設けられている場合もあるので、サービスを上手く活用する必要があります。
仲間がいるから挫折しにくい
これもオフラインスクールならではですね。
やはり講師や友人と直接顔を合わせてコミュニケーションを取る時の感覚は、オンラインでは再現できません。
私が講師をしていたスクールでも、課題制作で学生がお互い助け合ったり、講義のない時間で食事や雑談を楽しんでいる光景を毎日目にする事ができました。
また、学習中にモチベーションが下がったり、自信をなくす事は誰でもありますが、友達に会う、相談することで、気持ちの切り替えができるんですよね。
これも私の体感ですが、やはりオンラインに比べると通学制のスクールの挫折率は低いと思います。
最大のネックは授業料と在学期間
ここまで、充実した学びの環境が用意されているということを書いてきましたが、それでもオフラインスクールが敬遠される理由は、やはりコストと時間ですよね。
コストに関しては、やはりそうした環境のための維持費、ということで致し方ないのだと思います。
学習時間に関しては、それほどの時間的余裕を持って在学する事はできないというご事情もあるでしょう。
またオフラインスクールでは大抵規定の時間割に沿ってカリキュラムが進みますので、どうしても学ぶ側が都合を合わせなくてはいけなくなります。
興味があるなら相談だけでもしてみよう
最近はほとんどのスクールで無料相談や体験入学などを行っています。
ひやかしはNGですが、少しでも興味があるなら一度お話を伺いに行っても良いかもしれませんよ。
たくさんのパソコンが並んだかっこいい教室や在学中の学生を目にすれば、入学するしないは別としても、Webデザイナーになろうという気持ちには確実に火が付くはずです。
まとめ
オフライン(通学制)のWebデザインスクールの特徴についてご紹介しました。
- 学習時間が長いオフラインスクールの場合、課題数や制作時間も多くなる
- 課題数が多い場合、ポートフォリオ用の作品が溜まりやすい
- 実践的ではないが、見識が広がる学習ができる場合も
- 講師と一緒に、わからない事をすぐ解決できる
- 直接会える仲間がいるので、挫折しにくい
オフラインスクールの強みはいい意味での強制力(課題制作の環境等)と、質問や相談をしたり、フィードバックをもらえる相手が側にいるということだと思います。
検討の余地があるのであれば、是非オフラインスクールも候補に入れてみてください。