
【Webデザイナー用】ポートフォリオの作り方(1.形式編)
就職・転職でも副業でも、Webデザインの世界に挑戦する上で欠かせないのがポートフォリオです。
私がご一緒している各種スクールや個人レッスンの受講者さんも、コース終盤に入ると、学習と同時進行でポートフォリオの準備を始めます。
ここではまず、ポートフォリオの概要や形式についてご紹介。
「ポートフォリオの作り方(2.内容編)」ではポートフォリオの中身、具体的な掲載内容についてお話ししていきます。
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ポートフォリオとは
業界によって「ポートフォリオ」という言葉が指すものは異なりますが、Webデザインの世界では、自分の制作物をまとめた作品集のことを表します。
就職・転職活動の際には、履歴書・職務経歴書と合わせて必要になる事がほとんどです。
ポートフォリオ審査のタイミングは相手の選考フロー次第ですが、私の経験ではほぼ、最初の選考がポートフォリオ審査だった気がします。
一次選考がポートフォリオ審査、二次で面接、といった流れの場合、ポートフォリオが通らなければ、相手に直接自己アピールする機会も得られません。
Webデザイナーにとってポートフォリオとは、自分と相手を繋ぐための大切なコミュニケーションツールと言えるでしょう。
ポートフォリオの形式について
ポートフォリオのまとめ方ですが、Webデザインであれば、自分のポートフォリオサイトを作成するか、作品を印刷してファイリング(もしくはPDF出力)したブック形式で用意するのが一般的です。
これに関しては応募先によって指定されている場合もありますので、お目当ての企業があるなら、その規定に従った形式で用意することになります。
続いてWebとブック形式(印刷もしくはPDF)、それぞれの利点・注意点を見ていきます。
Webサイトとして作る場合
いわば「自分公式サイト」です。考えただけでワクワクしますよね。
ポートフォリオサイト制作に勤しむ学生、受講生さんをたくさん見てきましたが、やはり自己表現は楽しそうですし、自身の将来もかかっているという事で、一生懸命作ってました。
利点
メンテナンスが容易
印刷に比べて変更・修正が簡単なので、都度ブラッシュアップできます。
コーディング力のアピールができる
紙ではコードの知識や実力を伝えることは難しいですが、サイトであれば確実に見てもらえます。
偶然誰かの目に触れる可能性も
ネット上に公開することで、目的の企業や案件以外での新しいご縁ができる可能性もあります。
注意点
サーバーやドメインの準備
サイト運営に当たって、独自ドメイン(サイトのURL)やサーバーを契約する必要があります。
年間数千円程度とはいえ費用がかかること、またサイト公開のための作業が発生するので、最初だけちょっと負担に感じるかもしれません。
コードをキレイにしておく
見られることを想定して、無駄な要素の削除やコメントの内容等、入念にチェックしておきましょう。
レスポンシブ対応
最初は完璧に仕上げる事が難しいかもしれませんが、今や業界必須ですので必ず対応しましょう。
ブック形式で作る場合
こちらは、作品集のように印刷したものをクリアファイル等にまとめる、もしくはPDFとして制作するケースです。
利点
レイアウトの自由度
Webサイトでは難しい構成も、紙面では可能になる場合があります。
掲載内容をコントロールできる
複数の企業にエントリーする場合、相手先に合わせてそれぞれ異なるポートフォリオを用意する事ができます。
作品を差し替えたり、テイスト違いでポートフォリオを数種類用意するといった事も可能です。
Webサイトで同じことを行うのも不可能ではないですが、こちらの形式の方が作業負担が少ないですよね。
注意点
コーディング力はアピールしにくい
ポートフォリオサイトに比べると、こちらではコードの実力をアピールする事は難しいです。
印刷代
ポートフォリオサイトではサーバー代等の話をしましたが、印刷の場合は出力代がかかります。
紙の場合は印刷自体のクオリティも大事です。一般的にポートフォリオの印刷は家庭用プリンターではなく、オンデマンド印刷などで行います。
スクールの学生達も、よく出力センター等に足を運んでいましたが、そこそこの費用にはなっていたようです。
紙とインクの選定
どの紙とインクを選ぶかで、ポートフォリオの印象が変わります。当然値段も変わってきますので、この辺りの選択能力が必要です。
ポートフォリオは返却されることが少ない
相手先に送ったポートフォリオは、選考結果に関わらず、返却されることはまずありません。
エントリー数だけ印刷しなくてはいけないのはなかなか負担になります。
修正が大変
Webサイトと違い、印刷後の修正はできないので、特に事前の内容確認を行っておきましょう。
形式を決めたら、次は内容を考えよう
以下、ここまでのまとめです。
- Webデザイナーになるなら、ポートフォリオは必須
- ポートフォリオのまとめ方は大抵Webサイトかブック形式のいずれか
- 企業によって、提出形式が定まっていることもある
- Webと紙、それぞれのメリット・デメリットを考慮して、自分なりの選択を
アウトラインが見えてきたら、次に確認したいのは掲載内容ですよね。
それに関しては「ポートフォリオの作り方(2.内容編)」で紹介していますので、ぜひご覧ください。