
【Webデザイナー用】ポートフォリオの作り方(2.内容編)
Webデザイナーとしての就職や転職準備に必須なのはもちろん、副業・複業スタートを有利に進めるのにも有効なポートフォリオ。
各種スクールや個人レッスンでご縁のあった皆様も、みなさんステキなポートフォリオを作ってました。
ポートフォリオの制作意図や、代表的な形式についてお話しした「ポートフォリオの作り方(1.形式編)」に続き、こちらでは具体的な掲載内容を紹介します。
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ポートフォリオに何を掲載するか
ポートフォリオの目的、それは「自分自身の紹介」と「作品の紹介」です。
選考フローにおいて、一次がポートフォリオ審査である場合も多いので、ポートフォリオに全てを託し、ポートフォリオに十分語らせる必要があります。しっかり作っていきましょう。
全体的なテイストや見せ方は、それこそデザイナーとしての個性とアイデアで自由に考えていただきたいところですが、掲載内容として押さえておきたい要素は以下の通りです。
章立てやカテゴライズ
ポートフォリオ自体の見やすさを考えて、Webサイトであればナビゲーション、印刷やPDFによるブック形式であれば目次を用意しましょう。
作品ごと、もしくは作品の種別ごと(バナー、LP、Webサイト等)に整理するのが一般的です。
自分自身の紹介
・名前・生年月日・顔写真
・経歴や資格
・スキルセット・使用可能ツール
・自己PR
履歴書と重複する内容がありますが、ポートフォリオ内に記載しておくと、作品と作り手の情報がセットになって相手の記憶に残りやすくなります。
また、履歴書と違ってポートフォリオではデザインを施すことができますので、色彩やフォントを工夫することで、より自分らしい伝え方をする事が可能です。
見られて差し支えないのであれば、SNSのアカウント情報などを載せてもいいかもしれません。
作品の紹介
作る側は気合が入るポートフォリオですが、残念ながら、全てのページをジックリ読みこんでもらえるということはまずありません。簡潔でわかりやすく、作品の魅力を伝えるようにしましょう。
作品・案件・クライアント名
サイト名、サービスやクライアントの名称を掲載します。
作品画像
キャプチャ等で作品を掲載します。
数で勝負と言わんばかりに、制作したサイト内の全ページがモレなく掲載されたものをたまに見かけますが、相手の目線と目的を考えると、似たような印象のページは省略して、主要なページだけを載せた方がいいですよね。
プロジェクトの説明
誰のための、何を目的としたサイトなのかを記載します。
自分の担当
実際の案件であれば、担当作業があると思います。
UI/UX担当、コーディング担当、などと記載しておきましょう。
作品のアピールポイント
デザインアイデアやUI/UX面での工夫等をアピールしましょう。
リリース後の結果
例えばサイトリニューアル案件であれば売上やアクセスが伸びた、バナー制作であればクリック率が増えた等、案件完了において得られた結果があればぜひ書いておきましょう。
エピソード
制作者の人柄をアピールする項目です。
制作中に起こった事、感じた事、学んだ事などを、自分らしい言葉で伝えてください。
「苦労した」「時間がかかった」等、優等生的でない内容で構いません。というかむしろ、そうした内容の方が人間味が増します。
とはいえ「難しかったけど学ぶ事がたくさんあった」等、ネガティブでない、前向きな内容としてまとめたいですね。
言語化する能力
実際に手を動かしてみるとわかりますが、ポートフォリオ制作では相応の文章力が求められます。
特にデザイナーは視覚的な表現が得意な人種ですので、アイデアやイメージなど、カタチのないものを言葉で説明することに苦手意識のある方もいるでしょう。
けれどこうした言語化が上手くなると、その説明力自体を買ってもらえる場合もあります。
何より実際の仕事で、自分の作った物をコトバで説明しなくてはいけない場面は多々あるので、避けて通れぬ道と割り切って、丁寧に言葉を探してみてください。
架空案件でも大丈夫?
「作品の紹介」では、実際の案件でなくては書きづらい内容がありましたよね。
スクール課題などの架空案件の場合でも、クライアントの立場や抱えている課題を想定して、それをどう解決できそうな作品なのか、臨場感あるストーリーを語ってください。
要は、作品に説得力があればいいんです。
「実務経験は浅いみたいだけれど、実践的な考え方ができる人だな」と相手が思えるような内容であれば、架空案件でも十分なアピールをする事ができます。
ポートフォリオ自体が作品
ここまでのまとめです。
- ポートフォリオの目的は「自分自身の紹介」と「自分の作品の紹介」
- 作品ごとの要点は簡潔に伝える事
- 文章力も大事
- 架空案件でも大丈夫。相手が安心できるような説得材料を
ポートフォリオ全体が集大成、あなたの作品となります。
コンセプトやターゲット設定、トンマナなど、これまで身につけてきた制作技術の全てを駆使して、あなたの素晴らしさを最大限に表現できるようなサイトを作ってみてください。