
【実務経験なしからWebデザイナーに】無料ポートフォリオ作成サービスを利用してもいい?(自作との比較も)
Webデザイナーとしての転職・副業を始めるのにポートフォリオは必須アイテムです。
最近では、無料でポートフォリオサイトを作れるサービスも結構あるんですが、ご存知ですか?
こうしたサービス、利用しても大丈夫?
Webデザイナーなら、自分でポートフォリオサイトを作るのが当たり前?
ポートフォリオ作成サービスのメリットとデメリット、自作との比較についてお話しします。
当サイトには、広告が含まれているページがあります。
ポートフォリオサイトを作成する方法
Webデザイナーとしてのポートフォリオサイトの作成には、3つの方法が考えられます。
1.無料のポートフォリオサイト作成サービスを使う
2.一般的なサイト作成サービスを使う(Wix、Jimdoなど)
3.自分で作る
このページでお話するのは1です。
まずはサービスの概要を確認して、それから自作との比較をして行きますね。
無料のポートフォリオ作成サービス
あらためまして、ポートフォリオ作成に特化した無料のサイト作成サービスというのがあります。
便利な世の中になりました。
代表的なサービスを2つ紹介しますので、イメージをつかんでみてください。
MATCHBOX:WEBも印刷も対応

特徴
・MATCHBOXは、クリエイターのポートフォリオに特化したサイト作成サービスです。
・利用には、運営先であるマイナビクリエイターへの登録が必要になります。
・デザインは固定です。
・「職種」「作業期間」「使用ツール」等、必要事項を埋めていくだけでポートフォリオが完成します。
・WEBと印刷、両方のポートフォリオを作成できるというのも大きな特徴です。
サンプル・利用事例
MATCHBOXのトップページ下に紹介されています。
RESUME:シンプルでオシャレ

特徴
・RESUMEも、あらゆるクリエイターのポートフォリオが作成できるサービスです。
・デザインは固定です。
・スキルセットや経歴の見せ方がモダン。必要な情報を入力するだけでステキなページに仕上がります。
・こちらもシンプルな構成なので、あれこれ迷わずに作成する事が可能です。
サンプル・利用事例
RESUMEのサイト内で紹介されています。
ポートフォリオ作成サービスを利用するメリット
こうした無料のポートフォリオ作成サービスの利点を見てみます。
すぐに完成
雛形がすでに出来上がっているので、中身だけ用意すればすぐにリリースする事ができます。
ポートフォリオサイト作成って、自己分析や作品の整理、アピール文の準備など、とても労力が要りますよね。
自分でゼロから作るのであれば、サイトデザインと中身、当然両方を作っていかなくてはいけません。
こうしたサービスを使えば、そのうちの片方がなくなるわけなので、作業量はかなり減らす事ができます。
ムダのない構成で迷わず作成できる
ポートフォリオ専用サービスという事で、どんな情報(経歴やスキルセット、作品詳細等)が必要で、どのように見せたら良いか等、内容がテンプレ化された状態で提供されているのがこうしたサービスのいい所です。
自己表現が思い切りできるのが自作サイトの良い所ですが、自由度が高すぎて深〜い自己対話が始まってしまったり、余剰なコンテンツが入ってしまう事も起こり得ます。
レイアウトや入力事項が決まっていて、求められた情報を淡々と埋めていくだけで機能的なサイトが仕上がるという、いい意味で選択の余地がないのは、少し気持ちを楽にしてくれますよね。
ドメイン・サーバー手続きが不要
自分でサイトをリリースする場合には、ドメイン(URL・サイトのアドレス)やサーバーの手続きを行う必要があります。
スクールでは残念ながら、ここまで教えてくれる所はあまりありません。
個人的には大事だと思うんですが、どうしても個々での契約が必要になる部分もあったりして、学習内容に含めるのが難しいんですよね。
実際の手続き、実はそれほど厄介ではないのですが、何となく苦手意識がある方もいらっしゃると思います(実は私もそうでした)
ポートフォリオ作成サービスを使えば、こうした公開までの手続きは一切不要です。
デメリット
続いてデメリットも見ていきます。
Webデザイナーがこうしたサービスを利用するというコトで、内容は想像できると思いますが…。
自分の思い通りのサイトは作れない
当然ここですよね。
サービスを利用している他のユーザーと同じデザインになりますし、サイト自体を通じてあなたらしさを表現することは難しくなります。
デザイナーであれば、やっぱりこうしたところに歯痒さを感じてしまうはずです。
コンテンツの方をデザインに当てはめる事になる
Webサイトは通常、コンテンツに一番ふさわしいカタチのデザインを考える、オーダーメードスーツのような作り方をするのが理想なんですが、ポートフォリオサービスを使うとこのフローが逆になります。
結果、コンテンツにぴったりの見せ方ができない(画像が小さくなる、必要な幅が取れない等)事もあるかもしれません。
コーディングはアピールできない
自作サイトの場合は、当然そのサイトのコードを見てもらう(というより見せなくてはいけない?)事ができますが、ポートフォリオ作成サービス内では、作品キャプチャとその説明文での紹介がメインになりますので、コーディングスキルをアピールすることはできません。
「むしろコーディングは見られたくない」…という声も聞こえそうですが、これからWebデザイナーになるわけですから、いつかどこかで腹を括る必要があります。
ポートフォリオ作成サービスは有効?
未経験・実務経験なしだからこそ見込みあり
「なぜ自分でポートフォリオサイトを作らないんだろう」
採用担当者は、やはりこのように考えると思います。
自作したポートフォリオサイトがない、実際のコードを見られない時点で審査から外されてしまう可能性は、残念ながら少なくないです。
ただ、現在スクールで学習中である、または学習を終えたばかりであるという実務未経験者に限っては、こうしたサービスの利用も十分理解していただる可能性があります。
その場合は、学習中、未経験である旨をそれとなくどこかに記載しておくといいですね。
こうしたサービスを利用できるのは、これからデビューされる方だけの特権ですので今のうちに。
経験者になるとそうはいきません。
自作に時間がかかるなら、こうしたサービスを利用する
自作でのポートフォリオ準備は時間がかかるものですが、何ヶ月もかかるようなら取り急ぎこうしたサービスでエントリーしてしまった方がいいでしょう。
「興味のあるお仕事があるけど、ポートフォリオがないから申し込めない」なんて勿体ないです。
自作しようか、迷っている方へ
アピール力が強いのは自作サイト
あなたらしさ、個性を出しやすいのは当然自作のポートフォリオサイトです。
相手の記憶に残るという意味でも自作サイトの方がはるかに有利です。
スクール受講生のポートフォリオ
オリジナルのポートフォリオサイト、スクールでたくさん見てきましたが、完全無欠な作品なんてほぼありませんでした。
ページリンクが切れてたり。
レスポンシブの調子がちょっとおかしかったり。
jQueryがエラーだったり。
それでもちゃんとお仕事が決まった人、たくさんいます。
自作サイトによるエントリーはやっぱり相手の印象に残りますし、制作者に対して親しみも湧きます。
どんな人だろうって想像力も掻き立てられます。
自作を選ばない理由が自信のなさにあるなら、全く気にする必要はありません。
まとめ
- 無料ポートフォリオ作成サービスのメリット:簡単に・迷いなく・効率の良いポートフォリオができる
- 無料ポートフォリオ作成サービスのデメリット:自分らしさ・コードのアピールはできない
- 採用・案件獲得に有利なのは自作のポートフォリオサイト
- 自作に時間がかかるようなら、サービスを活用するべき
- どちらを選ぶにしても、自分らしく正直に
ポートフォリオ作成は、制作時間等、いろいろな事情がある中での準備になりますので、無理せず今の自分の最善を選んでください。
繰り返しになりますが、自作サイトに挑戦したいけど、イマイチ自信がないという方。
そうした部分含めて、等身大の自分を見せてしまうというのも潔いですよ。
伸びしろがあれば、声をかけてくれるところが必ずあります。
どちらのポートフォリオを選ぶにしても、ありのままの自分を正直に表現してみてくださいね。
きっとステキなご縁につながるはずです。