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バナートレースをポートフォリオに載せても仕方がないので、ちょい足しでオリジナル作品にしてみては

バナートレースをポートフォリオに載せても仕方がないので、ちょい足しでオリジナル作品にしてみては

学習の一環として制作したトレースバナーが掲載されているポートフォリオをよく見かけますが、載せる事にメリットはあるでしょうか?
採用担当者様等、ご覧いただく相手に何がアピールできるでしょう?

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    バナトレをポートフォリオに掲載するメリットって?

    スクール課題などでもおなじみのバナートレース。
    既存のバナーをそっくりそのままトレースしましょう、と言う学習内容なのですが、トレースしたバナーを習作として掲載しているポートフォリオをたまに目にします。

    ポートフォリオは当然、お仕事探しのツールであるわけですが、バナートレースを載せる事によって期待できる効果はあるでしょうか。

    イラフォトのテクニックのアピールのため?

    バナーをトレースする主な目的は、アプリケーションに慣れる事です。
    それ自体は良い練習になるかもしれませんが、それがポートフォリオ内の一作品となって、採用担当者様などにご覧いただいたとして、

    「この人はイラフォトの扱いが上手いなあ…ぜひ一緒に仕事をしたいなあ」
    という展開になる事は…ちょっと期待しづらいですよね。

    分析力アピールのため?

    スクールによっては、トレースしたバナーのデザイン分析を求められるものがあります。
    想定されるターゲットや配色の洗い出しとか、デザイン原則がどう生かされてるかとか、ということですね。
    これも、学習自体は意義あることかもしれませんが、ポートフォリオのコンテンツとしては、有力な内容にはならなそうな気がします。

    掲載作品を増やすため?

    ポートフォリオにおいて、掲載作品数と採用の確率は比例しません。
    何が相手の心を掴むかわからないから、とにかく何でも載せておこう、というのもわからなくはないのですが、例えばバナートレースを掲載しない事によって、もっとオリジナリティの高い別作品に相手の目を向けてもらう、という事もできます。

    デザインやコンテンツに絶対の正解はありませんが、何かしらの意図や仮説は必要です。
    文章にしろ画像にしろ、それらをどんな目的で掲載するのか、って事ですね。
    ポートフォリオ作品でもこれは同じ。
    作ったものを何でも見せるのではなく、戦略的に作品数を絞り込むというのも時には有効です。

    トレースをオリジナルに変えてしまおう

    ここまで、トレースしたバナーはポートフォリオとして力不足、みたいな流れになってしまいましたが、それでも手をかけて作った事は事実。
    それでは、そのデータを有効活用して別の作品にしてしまうのはどうでしょう。

    ターゲットやテーマを変える

    一つ目は、バナーのコンセプトを着せ替えるアイデアです。
    例えばお手本バナーが夏をテーマにした物であれば冬仕様にする、社会人をターゲットとした物だったら学生向けにする等、ターゲットやコンセプトをアレンジして別のバナーに作り替えます。

    オリジナル作品に変えることが目的ですから、配色やフォントを変更する以上のアレンジを加えたいところです。
    コピーの位置や写真のトリミングを変えたりして、大胆に変身させてあげるといいですね。

    サイズを変える

    出来上がったら、今度はサイズの異なるバナーを作ってみましょう。
    例えば制作したものがTwitter用(横長長方形)のバナーであれば、インスタ用(正方形)に再構成してみます。

    これ、パズルみたいで意外に難しいです。
    適当にやると、不自然なスペースが生まれてしまったり、逆にキャッチコピーが収まらなくなったりします。

    実際のお仕事でも、同じテーマで異なるサイズのバナーを何種類か作るというのはよくある案件なので、予行練習にもなります。

    ゼロから作り出すよりはラクチン

    バナーに限らず、何かしらの架空作品を作ろうという時、一番億劫なのはテーマの設定です。
    案件内容を自分で考えるのはなかなか大変ですし、何より時間をかけるべきはここじゃないですしね。
    そんな時にこの手法を使えば、何もないところからストーリーを作るよりはかなり楽なはずです。

    ポートフォリオをデザインする

    ポートフォリオと他のサイト制作との大きな違いは、コンテンツ自体も自分で用意・選定しなくてはいけないという事。

    ・何を掲載するか / しないか
    ・どのように表現するか(長文、箇条書き、写真、イラストなど)

    コンテンツの内容が自分の将来に関わるとなると、都度表現に迷いが出る事もあるでしょう。
    けれどポートフォリオ制作という、いわば最終段階を迎えるまでに、もういろんなサイトを見たり制作をこなしたりしてきているはずなんです。

    つまりスキルは十分。

    学んだことを落ち着いて振り返りながら、あなたらしいポートフォリオ作りに励んでください。
    焦らなくて大丈夫です。仕事は決してなくなりませんから。

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