【GA4版もUA版も】Googleアナリティクスから自分のアクセスを除外する方法
Googleアナリティクスのデータから「自分自身によるアクセス」を除外する方法をご紹介します。
2020年にリリースされたGA4(Google Analytics 4)版とUA(ユニバーサルアナリティクス)版で設定方法が異なりますので、ご利用中のバージョンにあった方をご参考ください。
この記事で分かること
- Googleアナリティクスから自分のアクセスを除外する方法
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自分のアクセスを除外する理由とそのしくみ
なぜ自分のアクセスを除外するのか?
より正確なデータを取るためです。
自分のサイトやブログに一番アクセスするのは、他ならぬ自分自身ですからね。
記事内容などを頻繁に確認していれば、自分のアクセスだけでページビュー等の数値がかなり増えます。
よりリアルなデータを得るためには、Googleアナリティクスから自分のアクセスを抜く必要があります。
しくみは?
自分のアクセスをGoogleアナリティクスにどうやって認識してもらうのか。
今回はIPアドレスを使う方法を紹介します。
IPアドレスとは、ざっくり言うと各回線が持っているアドレス番号のこと。
自宅や会社に固有の住所があるように、回線にもそれぞれ番号がついています。
それを使って、例えば「自宅の回線のIPアドレスからのアクセスはデータから除外する」といったフィルタリング設定をGoogleアナリティクスで行う事ができます。
こちらはあくまで回線単位での考え方なので、例えばカフェや友人宅から自分のブログへアクセスした場合は、データに加算されます。
IPアドレスの調べ方
Googleで「what is my ip」と検索すると、現在利用しているIPアドレスを調べる事ができます。
居住地など、個人情報が特定されることはありませんのでご安心下さいね。
また、稀に、IPアドレスが定期的に変更される環境があります。
その場合は今回ご紹介する方法は使えないので、定期的にIPアドレスをチェックして確認してみてくださいね。
Googleアナリティクスのバージョンの見分け方
IPアドレスによるフィルタリングの設定方法は、使用しているGoogleアナリティクスのバージョンによって異なります。
今回は、2020年10月にリリースされたGA4版(Google Analytics 4)とそれ以前のUA版(Universal Analytics:ユニバーサルアナリティクス)に関してご紹介するので、現在どちらを利用しているか確認してみてください。
Googleアナリティクス GA4版(Google Analytics 4)
Googleアナリティクスの「管理」メニューからプロパティを閲覧した際、画面左から「アカウント > プロパティ」の展開になっていればGA4版です。
Googleアナリティクス UA版(Universal Analytics:ユニバーサルアナリティクス)
「アカウント > プロパティ > ビュー」の構成になっていたらUA版です。
それではまず、GA4版の設定から見ていきます。
IPアドレスを除外する方法(GA4版)
対象のデータストリームを選ぶ
先程の「プロパティ」欄から「データストリーム」を選び、設定を行いたいデータストリームを選択します。
IPアドレスを設定
「ウェブストリームの詳細」が開くので、「追加の設定」欄の「タグ付けの詳細設定」を選択します。
「タグ付けの詳細設定」が開いたら、さらに「内部トラフィックの定義」へ。
ようやく設定画面へ辿り着きました。
[作成]をクリックして、IPアドレスをセットします。
設定自体はとてもシンプルです。
ルール名
わかりやすいルールの名前をつけます。
traffic_typeの値
後の工程で使います。
ここではデフォルトの「internal」にしておきます。
IPアドレス
「値」の欄にIPアドレスを設定します。
IPアドレスを除外するフィルタを作成
続いて、作成したルールを元にフィルタ設定を行います。
今度は「プロパティ > データ設定 > データフィルタ」へ移動し[フィルタを作成]を押下します。
「内部トラフィック」を選択。
フィルタを作成します。
データフィルタ名
フィルタの名称をつけておきます。
フィルタオペレーション
フィルタリングの内容です。今回は「除外」です。
パラメータ値
設定したルールとの紐付けをここで行います。
先ほどの「内部トラフィックルール」で確認した値「internal」を入力します。
フィルタの状態
「テスト / 有効 / 無効」がありますが、この後お話しするデータの比較テストを行うために、ここでは「テスト」を選択します。
テスト:全てのアクセスデータが収集されます。そこから設定済みIPアドレス経由のアクセスをフィルタリングして比較する、といった事が可能です。やり方はこの後ご紹介。
有効:設定済みIPアドレス経由のアクセスを除いたデータが収集されます。
データを比較して、フィルタが機能している確認する
「フィルタの状態」で「テスト」を選択すると、全体のデータとIPアドレスでフィルタリングしたデータを比較することができます。
これを使って、フィルタが正しく設定できたかどうか確認してみます。
自分がサイトにアクセスした状態で「レポート > リアルタイム」を選択して、現在のアクセス状況を確認する画面へ移動し[比較を追加]を押します。
「比較の作成」欄から、「除外 > テストデータのフィルタ名 > 作成したフィルタ名」を選んで[適用]します。
全体のデータとフィルタリングされたデータが表示されます。
両者を比較して、数値が異なればフィルタが正しく適用されています。
以下は(寂しいことに)自分しかアクセスしてない状況でのキャプチャです。
全体データが1、フィルタリングデータが0になっているので、正しくフィルタリングされています。
本ブログと違ってアクセスが多いサイトに関しては(羨ましい…)「表示回数」の欄で確認するのがおススメです。
現在訪問されているページがリストアップされているので、自分しか閲覧していないページを見つけて比較確認を行う事ができます。
以下は、自分しかアクセスしてない状況での「表示回数」欄です。
全体データではトップページにアクセスがあると表示されていますが、フィルタリングされた方では「データなし」となっています。
ここまで、フィルタの状態を「テスト」にした状態の利用についてお話ししましたが、設定IPアドレスを経由したデータは完全に不要と言う事であれば「有効」を選びます。
自分が使いやすい設定にしておきましょう。
続いてはUA版での設定方法です。
IPアドレスを除外する方法(UA版)
Googleアナリティクスの「管理」メニューから対象の「アカウント > プロパティ > ビュー > フィルタ」を選択します。
[フィルタを追加]を押下します。
フィルタの条件を入れて、[保存]すれば完了です。
GA4版に比べ、こっちはとってもシンプル。テスト/有効といった概念もありません。
フィルタが機能している確認する
こちらも自分のアクセスがカウントされているかどうかでチェックします。
自分がサイトにアクセスしている状態で、Googleアナリティクスメニューの「レポート > リアルタイム > 概要」へ移動し、リアルタイムのアクセスを確認します。
訪問数0という事で(ああ悲しい)自分のアクセスはデータに反映されていない、つまりフィルタが正しく機能しているという事が確認できました。
GA4版でお話ししたのと同様、アクセスの多いサイトではこの方法は分かりにくいので、やはり自分だけが閲覧しているページを探して確認するといいでしょう。
「上位のアクティブページ」に現在閲覧されているページがリストアップされるので、そこに自分が閲覧しているページが表示されなければOK、と言うことになります。
まとめ
- Googleアナリティクスから自分のアクセスを除外する方法まとめ
-
- Googleアナリティクスから自分のアクセスを除外する方法として、IPアドレスでフィルタリングする方法がある
- フィルタの設定方法はGA4版とUA版で異なる
- フィルタの動作は、自分のアクセスがはじかれているかどうかで確認する
お客様がまだ少ないブログでこれを設定すると、各種データ値がぐっと落ちてショックを受けますが、正確な情報を得るためには仕方ないですね。
これからどんどん成長するんだと言うことを信じて、アクセスデータと向き合っていきましょう。