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その記事、どっちで書いたの?【ビッグキーワードとスモールキーワード】

その記事、どっちで書いたの?【ビッグキーワードとスモールキーワード】

SEOのお話で必ず登場するのが「検索キーワード」。
うち、日々たくさん検索されているモノをビッグキーワード、そうでないモノをスモールキーワードと呼びます。

サイト&ブログを伸ばすのに有効なのはどちらのキーワードでしょう?
それぞれの特徴や調べ方をご紹介します。

だけど何より大切なのは、検索キーワードに振り回されずに自分らしくサイトを育てる事、ですけどね。

    Webデザインとブログで豊かに引きこもる。

    レンちゃんとペンタ

    Webデザインは器。ブログは中身。
    「レンちゃんとペンタ」では、2つのスキルを掛け合わせて、
    おウチで豊かに楽しく暮らす方法をご紹介しています。

    ビッグキーワードとは

    Google等の検索エンジンで、検索頻度の高いキーワードをビッグキーワードと言います。
    これだけだと当たり前なので、その特徴をもうちょっと掘り下げてみます。

    検索需要が高い

    広く使われている言葉や、知名度や話題性がある言葉はビッグキーワードになりやすいです。

    ・一般的な名称(例:転職、ソファ、旅行…)
    ・有名な固有名詞(例:Apple、iPhone、WordPress…)
    ・一定時期だけビッグになるキーワードも(例:各種流行り物、話題の物事など)

    単語数が1語、もしくは少ない

    「旅行」のような単一のキーワードに関して「旅行 長崎 日帰り」のように複数の語句からなるキーワードを「複合キーワード」と言います。
    皆がよく使うという特徴から、ビッグキーワードは自然と単語数が少なくなります。
    確かに「旅行 長崎 日帰り」よりは「旅行」の方が検索される確率は高いですよね。

    スモールキーワードとは

    ビッグキーワードとは対極に、検索需要が低いキーワードはこちらに入ります。
    スモールキーワードにはこのような特徴があります。

    ・検索需要が低い
    ・複合キーワード

    検索需要が低い

    調べたいと思う人が少ないキーワードということになりますから、

    ・あまり認知されていない言葉
    ・話題性がない言葉

    などは、スモールキーワードになりやすいです。

    複合キーワード

    先ほど挙げた「旅行 長崎 日帰り」のような複合キーワードもスモールキーワードの仲間に入る事が多いです。
    複数の言葉が組み合わされたキーワードほど、その検索需要も限定的になるというのは納得ですよね。
    こうしたキーワードは、需要がニッチであるという意味で「ロングテールキーワード」と呼ばれることもあります。

    ミドルキーワード

    ビッグとスモールの間のレンジとして「ミドルキーワード」という概念もあります。
    それなりに検索されているキーワード、といった感じですね。

    ところで、検討中のキーワードがビッグ、スモール、もしくはミドルのどれに相当するのか、どうやったらわかるのでしょう。
    見当をつけるには、Google広告の「キーワードプランナー」が便利です。

    キーワードの規模の調べ方

    こちらはキーワードプランナーを使って「長崎」「長崎 旅行」「長崎 旅行 日帰り」の3組のキーワードを調べた画面です。

    Google広告でキーワードごとの月間平均検索ボリュームを比較
    キーワードプランナーで各キーワードの検索ボリュームを比較

    一定期間で各キーワードがどのくらい検索されたのかを「月間平均検索ボリューム」という項目で確認できます。
    やっぱり「長崎 > 長崎 旅行 > 長崎 旅行 日帰り」の順に検索ボリュームが多いですね。

    検索ボリュームの目安

    どのくらいの検索ボリュームがあればビッグキーワード、もしくはスモールキーワードと考えられるのか?
    明確に定義されているわけではありませんが、おおよそこのような範囲とされています。

    キーワードサイズ 月間検索ボリューム キーワードの例
    スモール 〜1,000回 長崎 旅行 日帰り
    ミドル 1,000~10,000回 長崎 旅行
    ビッグ 10,000回〜 長崎

    ビッグorスモール、おすすめはどっち?

    キーワード規模の見極めができるようになった所で考えたいのは、どちらを意識したサイト、ブログ運営をすればよいか。
    一見検索需要の高いビッグキーワードに魅力を感じますが、私のオススメはスモールキーワード。
    厳密にいうと「スモールキーワード圏内の複合キーワード」です。
    理由を列挙します。

    ライバルが少ない

    以下は、ビッグキーワード「転職」の検索結果。1ページ目は大手転職サイトやリスティング広告でいっぱいです。

    「転職」で検索した例
    上位に入るのは相当難しそうなメンツです

    検索需要が高いキーワードには、当然競合ページや、内容によっては広告も多く存在する可能性があるんですね。

    小規模な個人ブログや駆け出しのサイトで最も必要なのは、とにかく誰かの目に触れる事。
    ビッグキーワードという大海ではその確率が下がってしまいますので、検索需要こそ少ないけれど、見てもらえる確率が高くなるスモールキーワード圏内が最初はオススメです。

    検索意図がわかりやすい

    先ほどから例に挙げているビッグキーワード「長崎」ですが、こちらはどんな目的で検索されてるのか想像しにくいですよね。

    1.長崎がどこにあるか知りたい?
    2.長崎で観光がしたい?
    3.長崎に住みたい?
    4.長崎で働きたい?

    「長崎 旅行」であれば、2である事が明快です。
    さらに「長崎 旅行 日帰り」なら、ユーザーが何を求めているかがもっとハッキリ見えてきますよね。
    どのような記事がマッチするのかも容易にイメージできます。
    このように、スモールキーワードでは記事の構想が浮かびやすい、という嬉しいオマケもついてきます。

    クリック率も高い

    Webページが折角検索ランキングに上がっても、それがクリックされなくては意味がありません。
    そのためには効果的なページタイトルわかりやすいディスクリプションを用意して…というのも大切なんですが、それ以前にユーザー側がどれほど本気で情報を求めているのか、というハナシもあります。

    1.長崎
    2.長崎 旅行
    3.長崎 旅行 日帰り

    最も熱心に情報を探しているのは、おそらく3で検索している人ですよね。
    というように、複合キーワードを意識したページを提供できれば、ユーザーの積極性によって自然にアクセス率が上がる事が期待できます。

    キーワードに囚われすぎないように

    ビッグ&スモールキーワードの調べ方や考え方について見てきましたが、あまりにキーワードを意識しすぎると、自分の書きたい事、書きやすい事とのバランス取りが難しくなって、サイト運営がしづらくなってしまう事があります。

    書きやすさはより大事

    有効なキーワードが見つかったとして、それに沿うような記事を無理やり捻り出すのは相当苦痛です。
    人間は、本当に思っている事や興味を持っている事しか表現できません。
    書き手の思いが入った記事にはエネルギーがありますから、キーワード分析など凌駕した結果を産むはずです。

    自分のテーマから外れないことはもっと大事

    誰しも、サイトやブログ運営を通じて、伝えると決めた事があるはずです。
    キーワードの大小に囚われすぎて、その目的から外れてしまっては意味がありません。
    伝えたい事にまつわるキーワードの候補がいくつかあって、その中からどれにしようかな?ぐらいの時に検索ボリュームを参考にする、程度がキーワードとの丁度よい付き合い方だと思います。

    まとめ

    • ビッグキーワードは検索需要が高く、単一語が多い
    • スモールキーワードは検索需要が低く、複合キーワードから成り立ってる事も多い
    • キーワードの規模は、Google広告の「検索ボリューム」で見当をつけられる
    • 勧めるとしたら、ライバルが少なくて記事イメージが沸きやすい「スモールキーワード圏内の複合キーワード」
    • サイトの育成には、自分のプランから離れない事が一番大事。キーワードはそのための参考程度に

    最後に逆算的なハナシですが、そもそもハッキリしたコンセプトのある記事なら自然に何かしらの複合キーワードに結びつくはずなんですよね。
    記事の構想を練る時点で「これはどんなキーワードに結びつくだろう?」なんて考えるのも有効かもしれません。

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