フリーランスWebデザイナーの年収
フリーランスのWebデザイナーになる事で高年収になるチャンスは間違いなく増えますが、誰もが確実に高収入になれるという訳でもありません。
安定して高い年収を得ているフリーランスのWebデザイナーの共通点は、基本的なWebデザインスキルだけでなく、プラスアルファの強みを持っている事です。
この記事で分かること
- フリーランスWebデザイナーの年収
- 高年収のフリーランスWebデザイナーになる方法
- 年収1,000万円レベルの案件は、Webデザイン以外のスキルも求められている
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フリーランスWebデザイナーの年収
以下は、レバテッククリエイター(フリーランス向けエージェント)のWebデザイン案件一覧です。
掲載されている月額あたりの報酬から、おおよその年収を計算する事ができます。
続いてこちらは、正社員Webデザイナーの平均年収です。
一般的には、会社員よりフリーランスWebデザイナーの年収の方が高くなる傾向があります。
フリーランスのWebデザイナーに必要なスキル
フリーランスのWebデザイナーには、デザインやコーディングといった必須スキルに加え、自ら積極的にプロジェクトを前へ進めていく能力が求められます。
自立心
フリーランスのWebデザイナーは、自立したプロフェッショナルです。
PMやディレクターなど、プロジェクト内に組織上の上司は存在しますが、彼らの指示を待つのではなく、率先して新しいアイデアを提案したり、課題を解決しようとする自主性が求められます。
タイムマネジメント力
すべてのWebデザイナーにはスケジュール管理能力が必要ですが、フリーランスのWebデザイナーは特にこうした能力が求められます。
決められた納期を守るだけでなく、クライアントやディレクターから作業日数を相談された際に妥当なスケジュールを回答できる時間感覚が必要です。
コミュニケーション力
様々な案件を渡り歩くフリーランスWebデザイナーは、その都度ご縁のあったチームメンバーと円滑なやり取りをする能力が求められます。
説明力
フリーランスのWebデザイナーには、自分のアイデアをわかりやすくプレゼンする能力も大切です。
プロジェクト内におけるチームメンバーへのプレゼンはもちろん、面談時で適切なアピールができないと契約に至りませんので、特にフリーランスにはプレゼンスキルが重要になります。
フリーランスWebデザイナーと会社員の違い
安定と多少の不自由が会社員の特徴だとしたら、フリーランスWebデザイナーに付いて回るのは、自由と不安定です。
フリーランスWebデザイナーは自由
発注者との合意こそ必要ですが、フリーランスは案件を自由に選べますし、金額や就業条件を交渉する権利があります。また、ルールの範囲内であれば、自分の好きなタイミングで契約を終了する事もできるので「来月から2ヶ月休みを取ろうかな」みたいな事も可能です。
会社員の場合は、自分の都合で長期休暇を取るのは相当難しいですし、本意でない部署異動なども起こり得ます。
フリーランスWebデザイナーは不安定
フリーランスの契約継続の自由に関してはクライアント側にも同じ権利があるので、先方から契約終了を言い渡される事もあります。
また、なかなか次の案件が決まらない場合、収入が途切れてしまうという恐れもあります。
会社員であれば余程の事がない限りこのような事は起こらないので安心して働けます。
未経験からフリーランスWebデザイナーになれる?
フリーランスWebデザイナーになる方法は、会社に勤めてから独立する、またはWebデザインの勉強をしてからすぐにフリーランスになるかのどちらかです。
私は正社員、派遣社員を経てからフリーになりましたが、企業に属して上司や先輩に守られながら、先述したタイムマネジメントやコミュニケーションの方法を自然に掴む事ができたので良かったと思っています。
デザインツールやコーディングなど、いわゆるWebデザインの学習だけではこうした感覚は養えません。
無茶なスケジュールや条件の悪い案件を自分で見極める事ができるよう、短期間でもどこかに勤めておくと安心です。
企業に勤めない場合は、副業としてバナーやLP制作などの小規模案件にチャレンジしてフリーランスとしての筋力をつける方法もあります。
多少の失敗を経験する事もあるかもしれませんが、必ず貴重な体験となって次に繋がるはずです。
フリーランスWebデザイナーの案件獲得方法
私の経験含め、フリーランスWebデザイナーが仕事を得る方法は主に3つあります。
自分のコネクション
知人のつながりを介してクライアントを紹介してもらうパターンです。
Webサイトやバナーを作りたい方は結構いらっしゃいます。知人のご主人の会社のWebサイトリニューアルを承る、などのように、個人的なつながりが法人との取引のきっかけになる事も十分あり得ます。
私の教えているスクール受講生からは、勤め先や習い事のWebサイトやフライヤーを作った、みたいな話もよく聞きます。
とはいえ、自分の個人的なご縁だけで常に仕事を探していくのは大変です。
次に紹介するクラウドソーシングサービスを利用すると、継続的に案件を見つけやすくなります。
クラウドソーシング
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスでは、Webデザイン案件が常時たくさん紹介されています。
バナーやLP制作などの短期・単発案件が多いですが、その分自分の作品を増やしやすいので実績作りにも最適の場です。
エージェントサービス
Webデザイナーとしての経験をある程度積むと、レバテッククリエイターなどのフリーランス向けエージェントを利用する事もできます。
未経験者向けの案件はないため、相応の実績がないと案件の紹介はしてもらえませんが、登録しておくだけで自分に合った案件をエージェントが紹介してくれるので、自ら適当な案件を見つけてエントリーする必要があるクラウドソーシングに比べて、案件探しがかなりラクになります。
フリーランスWebデザイナーの年収アップ方法
条件の良い案件に携わる事と、案件を切らさない事。
高収入のフリーランスWebデザイナーは、この2つを満たしています。
ポートフォリオ準備を怠らない
フリーランスWebデザイナーの選考時はまず先方によるポートフォリオ審査から始まります。
ポートフォリオが通らないと面談まで至らないので、自分の実績を十分にアピールできるポートフォリオを用意しておく事が大切です。
長期案件に携わる
転職活動と同様、フリーランスWebデザイナーが案件を切り替える際にも、新しい案件が見つかるまでに多少時間がかかります。
なるべく長期契約前提の案件を選んで、1年を通じて仕事が途切れないようにする事で高年収になります。
案件を見定める
主にクラウドソーシングにありがちなのですが、案件の中にはスケジュールや報酬面で少々無理があるものも混在しています。
駆け出しの頃は、実績作りのために手当たり次第いろいろな案件にアプローチしてしまいがちですが、こうした案件に携わるとトラブルになる可能性があります。
他と比べてかなり条件が異なる案件の場合は、手を出さずに見送っても大丈夫です。
対応できるツールを増やしておく
例えばWebデザイナーが扱うツールには、IllustratorやPhotoshop、Figma、Adobe XDなどたくさんの種類があります。
案件によってはどのツールを使うか指定されている場合もあるので、柔軟に対応できるようなるべく多くのツールに親しんでおくと有利です。
プラスアルファのスキルを増やしておく
UI/UXデザインやマーケティングなど、Webデザイン以外のスキルを兼ね備えたフリーランスWebデザイナーも高年収の傾向があります。
私はWebデザインに加えてUI/UXデザインも専門にしていますが、Webデザイナー兼UI/UXデザイナーとして勤めることもできますし、WebデザインとUI/UXデザインの2ジャンルから案件を探す事もできるので安心です。
将来的にフリーランスになるつもりでこれからWebデザインを勉強するのであれば、UI/UXデザインも合わせて学べるスクール、マーケティングスキルも身に付くスクールなどを受講する方法もあります。
年収1,000万円のフリーランスWebデザイナーの案件例
年収1,000万円のフリーランスWebデザイナーになるのは、ざっくり計算で月収85万円程度あれば良いことになります。
複数のエージェントサイトを探してみると、このような該当案件が見つかりました。
・900,000円/月:Webデザイナー兼UI/UXデザイナー(toB向けWebアプリのデザイン)
・850,000円/月:Webデザイナー兼グラフィックデザイナー(不動産サービスの各種販促デザイン)
・850,000円/月:Shopifyの知識があるWebデザイナー(ECサイトのデザイン)
Shopifyとは、ECサイトの運営に長けたプラットフォームです。
やはりWebデザインとプラスアルファのスキルを身につけておくと年収1,000万円に届きやすい、という事がわかります。
ちなみにWebデザインのスキルのみが求められる案件の上位は750,000円/月でした。
年収計算だと900万円。1,000万円には少々届きませんが、悪くない金額だと思います。
高年収の可能性が得られるのがフリーランスWebデザイナー
「フリーランスWebデザイナーは高収入」というのは、独立した途端にすぐ高収入になるという意味ではなく、フリーランスになる事で高収入になるチャンスが得られるという事です。
企業に所属している場合は、自分がどんなに努力しても会社側の事情で年収が頭打ちになってしまう場合もあります。そうした天井を取り払って、自分の腕次第でどこまでも上昇していく余地があるのがフリーランスWebデザイナーです。
私もフリーランスになった当初はWebデザイン一本でしたが、その後実績を増やし、UI/UXデザインも手がけられるようになったので、現在は大分安定して豊かに暮らす事ができています。
最初は不安もあるかもしれませんが、会社に勤めたり、副業で腕を磨いたりと、いろいろな経験を楽しみながら焦らず急がずに高年収のWebデザイナーに成長していけば大丈夫です。