最短何ヶ月でWebデザイナーになれる?
一般的なWebデザインのスクール受講期間は4ヶ月〜1年程度ですが、毎日、終日学習できるのであれば2ヶ月、バナー制作やコーディング修正などの副業であれば1ヶ月程度でなんとかなります。
ただ最短=最善とは限りません。
この記事で分かること
- 4ヶ月〜1年程度:Webデザインの標準学習期間
- 2ヶ月:毎日勉強できる場合の学習期間
- 1ヶ月:副業がスタートできる学習期間
- ムリなく学べるペースが最良の学習期間。「最短で学習=最短で成功」ではない
豊かに引きこもる。
Webデザインは器。ブログは中身。
「レンちゃんとペンタ」では、2つのスキルを掛け合わせて、
おウチで豊かに楽しく暮らす方法をご紹介しています。
Webデザインの仕事を始められる最短期間は1ヶ月
私が講師経験のある受講期間4ヶ月、6ヶ月のスクールカリキュラムから、学習期間の目安を見積もってみます。
学習期間1ヶ月:副業を始められる
プロのWebデザイナーのスキルは1ヶ月で身につける事はできませんが、バナー制作や既存Webサイトの修正・更新といった副業案件であれば挑戦する事が可能です。
学習期間2ヶ月:ほぼ毎日学習できれば可能
私が教えている4ヶ月スクールのカリキュラムを2倍のペースで進める事ができれば、2ヶ月でWebデザイナーになれる計算になります。
スクール受講生のほとんどが仕事や家事と並行しながら学習しているので、同等のカリキュラムを倍速で消化するには一日の大半を学習に費やす事が必要です。
自分の好きな受講期間が選択できるオンラインスクールDMM CAMPのWebデザインコースでは、最短受講期間が約2ヶ月(8週間)になっていますが、こちらも終日学習時間が確保できる方向けかな、と推測します。
学習期間4ヶ月:仕事や家事と両立しながら学べる
私のスクール以外でも、受講期間4ヶ月のスクール講座は多いです。
受講生さんの状況を見ている限り、4ヶ月でも決して余裕たっぷりというわけにはいきません。多くの方が仕事や家事と両立しながら、一生懸命にWebデザインの基本スキル習得・課題制作・ポートフォリオ制作まで進めています。
在学中に就活に励んで卒業と同時にWebデザイナーに転身する方もたくさんいらっしゃいます。
学習期間6ヶ月以上:より詳細なスキルを学べる
受講期間6ヶ月のスクール講座の場合は、Webデザインの応用スキルや、マーケティングやSEOなどの関連スキルなど、Webデザインの必須スキル以外もパッケージされている場合が多いです。
- 応用スキル・関連スキルの例
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- 応用スキル:JavaScript、jQuery、WordPress、ディレクションなど
- 関連スキル:マーケティング、UI/UXデザインなど
応用スキルに関しては、Webデザイナーになった後から学習しても決して遅くはありませんが、身につけておけば仕事の幅が広がる事は確かです。
関連スキルはWebデザイナーの担当分野ではありませんが、だからこそ押さえておくと差別化につながり、自分の強みになります。
最短でWebデザイナーになるコツ
学習するスキルを吟味して効率よく勉強し、適切な就活準備を行う事で、Webデザイナーになるまでの時間をコンパクトにする事ができます。
学習するデザインツールを絞る
Webデザインに使用するデザインツールはたくさんあります。
- Webデザインでシェアの高いツール
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- Illustrator
- Photoshop
- Figma
- Adobe XD
複数のツールを使いこなせる方が有利ですが、最短学習という意味ではIllustratorとPhotoshopの2つを優先するのがおすすめです。
理由は、求人募集や副業案件の条件にこの2つが上る事が多いからです。
使用するデザインツールは、企業や案件ごとに決められている場合も多いため、最短学習を考えるなら、なるべくシェアの高いものを押さえておく方が効率が良いです。
ポートフォリオに自分の作品を過不足なく掲載する
最短でWebデザイナーを目指すなら、就活や案件探しもスムーズに進める必要があります。
Webデザイナーの選考には必ずポートフォリオ(自分の作品をまとめたもの)の審査があります。
急いで学習を終えてもここが通らなければ意味がないので、充実したポートフォリオを用意する事が大切です。
ポートフォリオに掲載する作品作りにもそれなりの準備時間がかかります。作品は量より質が大切であること、たくさん掲載しても採用担当者が全て見てくれるとは限らないことから、作品は丁寧に作ったものが10点弱あれば十分です。
作品・ポートフォリオの制作には個人差が出るので、最低準備期間は見積もる事ができません。
スクールで勉強していれば制作課題をそのままポートフォリオに掲載できるので、受講期間内に完成させる事ができます。
スクールを利用する
Webデザインの学習方法は独学とスクールがありますが、時短を重視するのであればスクールが確実です。
- スクールでWebデザインの最短学習が実現できる理由
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- カリキュラムが効率化されている
- 課題を利用すれば作品テーマを自分で考える必要がない
- コーディング解法をすぐ教えてもらえる
- 作品添削で実務レベルのデザイン力が身につく
- ポートフォリオのアドバイスなど就活が有利になるサポートが豊富
「最短」よりも「最適」な学習が大事
Webデザインの学習は早く済ませれば有利という事は決してありません。
仕事や家庭など、誰にでも事情がありますし、学習期間とWebデザイナーとして成功する事には何の相関性もありません。
独学かスクールの判断基準
独学の場合は主にコーディングエラーの解決や作品制作で時間がかかるので、最短でWebデザイナーを目指すならスクールが最適です。
ただ、あくまで時間がかかるだけであって、独学でWebデザイナーになれないというわけではありません。
そのうち転職できればいい、数年後にWebデザイナーになれればいいという事であれば、焦らずに独学で進めていけば大丈夫です。
スクール講座の選定基準
スクールでの学習を決めたら、次は受講するスクール・講座の検討が必要です。
「最短」というテーマで考えるなら受講期間が最も短い講座を選べばよいわけですが、先述の通り学習期間を長く取る事で、より多彩なスキルが身につけられるメリットもあります。
この辺りに関して正解はありません。自分が納得できるプランで進めるのが一番です。
- 目的別の受講期間目安
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- 必要最低限のスキルだけ学習してすぐWebデザイナーになりたい(受講期間目安:4ヶ月以内)
→Illustrator/Photoshop/HTML/CSSが学べる講座 - 応用スキルも身につけておきたい(受講期間目安:6ヶ月〜1年)
→JavaScript、jQuery、WordPressなども組み込まれている講座 - 関連スキルも身につけておきたい(受講期間目安:6ヶ月〜1年)
→マーケティング、SEO、UI/UXなども組み込まれている講座
- 必要最低限のスキルだけ学習してすぐWebデザイナーになりたい(受講期間目安:4ヶ月以内)
「最短で学習=最短で成功」ではない
「最短期間で学習する事」と「最短でWebデザイナーとして成功する事」はイコールではありません。
駆け足で学習する事で、スキル習得が中途半端になってしまう可能性もあります。
ありがちなのは、ツール操作やコーディングの文法だけを理解して、ゼロからWebサイトを制作するスキルまでは身についてないパターン。どんなに早く学習を終えても、仕事が見つからなければ逆に時間がかかってしまいます。
Webデザイナーの仕事は常にあります。焦る必要はありませんし、早い者勝ちでもありません。
自分にとってムリのないスケジュールで確実に学習していくのが、Webデザイナーとして最短で成功する一番の方法です。