地方に暮らしながらWebデザイナーになる
Webデザイナーになるには都心に住む方が有利と言われていた時代もありましたが、今は全くそんな事はありません。
都会にいてもスキルがないWebデザイナーはやっていけない一方、実力さえあれば田舎で自然に囲まれながらWebデザインの仕事をすることも可能です。
この記事で分かること
- 地方でWebデザイナーになるのが難しかったのは昔の話
- スキル重視のWebデザイナーに居住地は関係ない
- 自分の好きな場所で働くには、企業から信頼を得る事
豊かに引きこもる。
Webデザインは器。ブログは中身。
「レンちゃんとペンタ」では、2つのスキルを掛け合わせて、
おウチで豊かに楽しく暮らす方法をご紹介しています。
地方でWebデザイナーになるのが難しかった理由
職場の選択肢が少ない事情で、これまでは地方に住みながらWebデザイナーになる事は難しいと言われてきました。
Webデザイナーの募集が少ない
そもそも企業の数が多く、それに応じてWebデザインの仕事も多い都市部に比べると、地方でWebデザイナーになるのは不利だとされてきました。
Webデザイナーの年収が低い
Webデザイナーに限った話ではないですが、都市部と地方では給与水準に差があり、都市部の方が給与が高い傾向にあります。地方に住みながらWebデザイナーになれたとしても、満足いく年収が得られない、という事情もあったようです。
地方でWebデザイナーになるのは簡単になった
リモートワークやオンライン学習への抵抗が減少した事で、現在では居住地に関わらずWebデザイナーとして活躍する事が可能です。
リモートワークの普及
Webデザイン業界では既に普及していたリモートワークは、コロナ禍を経てさらに一般化しました。
私が以前参画した大規模案件では、様々な都道府県に住んでいるWebデザイナーやプログラマーが参画していましたし、私が自宅からは通えないような場所の企業の案件を承った事もあります。
居住地は一切関係ありません。何処にいても同じように働く事ができるのがWebデザインの良いところです。
オンライン学習の普及
Webデザイナーになるには専門スキルを身につける必要があります。
以前は都心部のスクールに通わないと最新の技術を習得できないという事もあったようですが、今は良質なオンラインスクールがたくさんありますし、日本全国にバランスよく拠点を持っているスクールを利用することで通学による学習も可能です。
わたしが講師をしているオンラインベースのスクールでも、日本全国、時には海外からたくさんの方が受講されています。
地方はライバルが少ない
都心部にはWebデザインの仕事が多いと良く言われますが、その一方でWebデザイナー人口もかなり多いです。生活費という意味では都市部に住むWebデザイナーの方が大変かもしれません。
何処に住んでいてもメリット・デメリットはあります。
地方に暮らしながらWebデザイナーとして成功する
Webデザインの基本スキルを身につける事は大前提として、その技術を十分にアピールして企業に信頼してもらう事ができれば、自分の居住地や企業の場所がどこであっても、Webデザインの仕事が可能です。
リモートワークOKの求人を探す
求人・転職サイトで仕事を探す際、勤務地による絞り込みをせず、リモートワーク可能な求人を条件にして検索をすれば選択肢が広がります。
クラウドソーシングを利用する
ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトで掲載されている案件は、ほぼリモートワーク可能です。
発注者との関係は雇用ではなく業務委託契約になり、案件も短期・単発のものが多いですが、先方と信頼関係が気づければ継続的な取引になる可能性もあります。
就活と並行してクラウドソーシングで実績を積む方法もありますし、クラウドソーシングで案件を取り続けて一気にフリーランスになってしまう事もできます。
ポートフォリオの充実
リモートワークで働くには、企業が安心して業務を任せられるような信用を得る事が必要です。
自分のスキルや強みを十分に伝えられるようなポートフォリオを準備しておけば、相手に信頼してもらえます。
実績を積む
安心という意味では、ポートフォリオ内に実務案件があるとなお良しです。
経験者であれば過去の案件を掲載するだけで大丈夫ですが、未経験からのスタートの場合は、副業案件などを少し加えておくと有利です。
未経験から地方在住Webデザイナーになるために
これからWebデザイナーを目指す場合も、Webデザインのスキルと並行して、企業が安心できるような自己アピール手段も身につけておく事で就活を有利に進める事ができます。
スクールで学習する
Webデザインの学習方法にはスクールと独学がありますが、スクールでは職務経歴書やポートフォリオ作成のアドバイスなどをしてくれるところも多いため、就活に関するスキルも高める事ができます。
基本的なWebデザインのスキルに加え、企業に信頼してもらえるような自己アピール術も身につければ、未経験でもリモートワーク勤務志望でも良いお仕事が見つかりやすくなります。
スクール内求人の利用
スクールによっては受講者向けの求人情報も提供されています。
スクールのカリキュラムを消化しているというだけで信頼が得られますので、一般公開されている求人よりも審査に通りやすくなります。
副業
信用を得るという意味では、副業で実務案件の実績を積んでおくのも良策です。
居住地に関わらず私のスクール受講生さんも、将来的な就活に備えて在学中から副業にチャレンジしている方がいらっしゃいます。
副業案件はスクール内求人やクラウドソーシングで見つける事ができます。
自分の強みを持つ
Webデザインの仕事に居住地による格差はありません。
東京在住のWebデザイナーだって、スキルがなければ仕事はありません。
得意分野や自分だけの強みを持っているWebデザイナーは、どこに住んでいても仕事が途絶える事はありません。
デザインスキルを磨く事はもちろんですが、Webサイトのアクセス数増加や売り上げアップに直結できるようなUI/UXデザイン、SEO、マーケティングスキルなども持っておくと、大きな差別化・アピールになり、自分の市場価値も上げる事ができます。
地方に暮らしながら大規模案件に携わるWebデザイナーになればいい
私には、全国のウィークリーマンションを転々としながら仕事をしている知人がいます。
彼自身は関西のプログラマーで、東京の案件で数年一緒に仕事をしたのですが、彼のような生活が可能なくらい、Web業界では居住地による障壁がなくなっています。
先ほど都心では生活費が大変かもと書きましたが、物価の安い地域に住んで都会の大企業の案件を手がけて高収入を得る、なんて事もWebデザインでは十分可能です。
彼はプログラマーとしての技術はもちろん、ユーモアがあって人柄も十分です。
自分次第で自由にフェアに働けるのがこの業界の素晴らしいところです。